廃色九龍亭

君の事なんて気にしてないから｡

だから､君が死んでも笑いもしなければ泣きもしないよ｡

それが現実でしょ?

え?死んだら誰かが幸せだなんて､本気で思うなら､君は君にまだ自己陶酔出来るくらいには好きって事なんじゃ無い?

この人が死んだら生きていけないなんて､嘘だよ｡

泣き腫らしてようが､眠くなれば寝るし食べ物を食べるし排泄も呼吸も止めないだろ?

案外淡泊なﾓﾉなんだって｡

僕が非道みたいな目をしてるね｡

考え方の違いだよ､僕を白い目でみようが別に構わないけど…

医者の話すことじゃ無いって?

そうでも無いよ?
作業化すれば､何もかも無機質なﾓﾉだからね

不快にしたらごめんね､でも僕はそう思う｣


だから､ｶﾅｼｲなんて蔑まないで

色布の連中に能力解放を聞いてみただけの話(そのまんま;)


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Q.色布の力って何?


慧火:龍脈の力よ(ｷｯﾊﾟﾘ)

颯刃:解り易く言うと､土地や生き物とかに本来ある『気』とか『魔力』に似た力だよ

瑞稀:えっと､確か同じ力は無くて､一人一人違うし､家系によって発現の力も違う…んだよね?

篤瓏:…そうだ…

瑞稀:あ､良かった…;(ﾎｯ)

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Q.それぞれの力の発現使用は?


颯刃:緑布の家系は刀や媒体に自分の精神刀を付属するんだけど『武器をｺｰﾃｨﾝｸﾞする』って言った方が解りやすいかな?

で､それぞれと同じ能力の刀を法水(従者)が創る
その刀じゃなきゃ九龍覚醒が使えないのが前提だね

俺の場合は主水を解放させると風の性質が付属されるんだ

ま〜､かなり精神力使うから使うと意識保てなくなっちゃうんだけどね;(苦笑)


慧火:赤布は物質に頼らずとも精神刀を具象化して戦えるわ

瑞稀:僕は､そういうの苦手だから､物を媒体にしないとまだ発現出来ないんだ…;


颯刃:俺の所と似てるよね?

瑞稀:あっ､はい!
颯刃さんの解放をﾋﾝﾄにしてて…

慧火:他家の真似事なんてしなくても､瑞稀は使える筈よ!!

瑞稀:う…ご､ごめんね?お姉ちゃん…;

颯刃:まぁまぁ､いきなりは結構難しい話だし､ね?
それで､篤瓏さんは?

篤瓏:刀に乗せる場合と…違う場合がある…

慧火:ふんっ､貴方達大宮の者は真実を言わないのが基本なのかしら?

瑞稀:お､お姉ちゃん!流石にそれは失礼だよ

慧火:事実だわ､貴方達が良からぬ事をする組織だから､でしょう?

篤瓏:………

瑞稀:………

颯刃:ほら､次に移ろうか?ねっ?(苦笑)

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Q.解放における発動ｷｯｶｹは?


颯刃:基本的に言霊じゃないかな?

瑞稀:はい､僕達の所もそうです

篤瓏:………

慧火:…で､大宮はどうなのよ?

篤瓏:…状況に依る…

慧火:また!そうやって曖昧にする!!

颯刃:つ､次に行こうか?

瑞稀:はっ､はいっ!!;

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Q.では､解放発動はどうしますか?


颯刃:刀と自身に眠ってる力を起こす為に｢目醒めよ､九龍｣の言霊を放つよ
具象化された力はさっきも言った様にそれぞれ違うけどね

慧火:私達は赤布を守護する炎帝からの力を授かるのだけど､最初の祝詞は慣れたら簡略出来るわ

私の場合は｢狛焔明神･天照｣で炎狼の形を取るの､炎色は赤と橙だわ

瑞稀:僕は｢狛焔明神･月詠｣で､小さい蜂鳥の姿です
炎色は青と白だよ


篤瓏:………

慧火:(ｲﾗｯ)

瑞稀:(ﾋﾞｸｯ)あ､篤瓏さんは､どうなん…で､すか…?;

篤瓏:…八雲…

瑞稀:え?

篤瓏:封を解いて刃を抜く､か…言霊に乗せる…

颯刃:へぇ､先輩が龍脈使う所見た事無かったですけど､そうなんですね!

篤瓏:………(颯刃ｶﾞﾝ見)

颯刃:あ､あれっ?(苦笑)


慧火:何にせよ､強い力を使うのは困難な事だわ､力に負ければ破滅をするもの

瑞稀:なんだか､怖いね;


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瑞稀:そう言えば､黄布の…えぇと…

慧火:確か…亀千､だったかしら?

瑞稀:あ､うん…どんな使い手さんだったんだろうね?

颯刃:俺も話は聞いた事有っても､会った事は無いからなぁ?;


篤瓏:…亀千は…龍脈の気を体術で相手に撃ち込む戦い方をする…

慧火:!?
瑞稀:へぇ､そうなんですか!?

颯刃:自身を媒体にする使い方だったんだねぇ

篤瓏:そうだ

慧火:(ｺｲﾂ､何でそんな事知ってるのよ!?…やっぱりあの話は本当なの…?)


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ありがとうございました!


颯刃:こうして色布の家系が集まるのって珍しいからね､楽しかったよ?

瑞稀:僕も､色々参考になりました(礼)

颯刃:あはは､そんなに畏まらなくて良いよ?

瑞稀:あ…はい(苦笑)

慧火:…全く､暢気なﾓﾉね…;