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颯刃ルートの詳細粗筋(Ep:1〜Ep:2)

Ep:1〜初の任務〜


学園へ編入を果たした颯刃達
その流れのままに4人でチーム登録を進める

颯刃の携帯に学園からメール通達が入り、図書館長室へ向かう
(必然的にチームリーダーとして颯刃が登録された為、颯刃にのみメールが届く)


図書館長室で図書館長と対面、チーム会議室と保管庫、パートナー・ミミイを与えられる
同時に『旧国防軍基地廃墟』への調査ミッションを施行された
(出撃準備資金としてCPもチャージされている)

九龍パーティが任務に向かい、火澄は学園待機と決め、ミッションへ赴く
(出撃準備期間中にスキルの習得や物資の購入を済ます)

進入ゲートを越え、管理棟に入るとミミイが本性を現す
(猫被りルーチンの終了、颯刃はここでミミイに「赤兎」と名付ける)

突如通話受信した颯刃の携帯
それは『エージェントK』と名乗る男からの発信だった

何故か颯刃達の行動を的確に理解してい相手に警戒するも「味方である」と告げる
(赤兎の事も知っており、逆探知も妨害されていた)

エージェントKはこの先の情報を提供すると一方的に通話を切る
(以降、度々非通知通話が掛かる事となる)

不信感を持ちながらも調査を再開する一行だったが、Kが嘘を告げて居ない事を知る

調査を進めるが、ロックされた制御室の前で赤兎が誘導するハッチを開け学園に転送される
(ハッチがポータルリンクスとして稼働しており、前調査が行われた際学園に地点登録されていた)

再出撃となり、多少不満気なパーティに赤兎は「社会勉強だ。経験だ」と弁明する


電子ロックを解除し、制御室へ
ガーディアンと戦い、辛くも勝利を果たし学園へ帰還

図書館長へ報告をし
一段落した所で、斎が学園に編入しチーム入りをする
(この時点で火澄は学食バイトに勤めており
綺咲は二猿パーティへ加入している)


後日、赤兎からのミッション通達で再び図書館長から呼び出された颯刃は軍基地で受信された怪しい電波が再び発せられた『モンキー・アイランド廃墟区画』の調査を施行される

九龍パーティは船に乗りモンキー・アイランドへ上陸する
(モンキー・アイランド海岸付近にポータルリンクスが設置されていない為
島内には幾つか設置されている)

ガーディアンを倒しながら進む一行は硬く閉ざされた防衛システムゲートにより通行止めをくらう
対処に悩む一行に赤兎は「ドカーン! と爆発させようぜ」などと気楽に言ってのけた

学園の出張購買部員から爆薬を得てゲートを破壊、侵入する
中に居た白いローブで身を包んだ男がKからの通話でミサイル起動装置を操作した事を知り、これを止めようとするが、突如起動した防衛機能ガーディアンに阻まれる

ガーディアンを撃破したが、怪しい男に逃げられてしまう

赤兎の協力でミサイル発射は免れ、学園へ帰還する
(この時、Kから『この先、奴等と戦うつもりならば気を付けろ』と警告を受ける)

図書館長は労いの言葉を述べ、ミッションクリアに驚きを見せる
ローブの男について学園での調査を約束され、颯刃達の初めての任務は幕を降ろしたのだった
(ミッション終了後、綺咲が学園に編入し、チーム入りを果たす
二猿パーティは未だに別行動を取る)



Ep:2〜赤い悪魔〜


数日間経ち、学園へも慣れ始める颯刃達に赤兎から新たなミッション通達が届く

図書館長は『さいたま新都心廃墟区画』に巣くう愚連隊の討伐を施行し、九龍パーティが廃墟へ移転する


基地廃墟とは違い、どことなく生活感を思わせる廃墟区画
一行はひとまず目を引くショッピングモール廃墟に潜入した

微かな非常灯で薄暗く埃っぽい内部をガーディアンを倒しながら進む
店舗だった箇所に目欲しい品は殆ど残らず、瓦礫が山積している

再びエージェントKからの通話が掛かる
赤兎は喰って掛かるもKはRDの特徴や廃墟区画の情報を提供すると通話を切る

Kの情報通りの浅黒い肌と赤い布地が特徴的な人間に会うも
彼らは咆哮に似た声を上げて侵入者である颯刃達を襲う

彼らが討伐対象である『RD(レッド・デビルズ)』であった
しかし、理性を感じさせない様相に颯刃達は戸惑う
(また、颯刃は彼らに既視感を覚える)


立ち寄ったスーパーマーケット跡地で戦闘後、埃の被っていない赤いICカードを拾う
赤兎曰く「RDの落とし物だろうが、廃墟では拾った者勝ち」らしい

ショッピングモールに戻るが、1階部分は倒壊しておりこれ以上進めない
途中見付けたエスカレーターを階段に見立て2階へ昇る

赤兎が振動を感知し、警戒を促す
やがて振動は体感出来る程に近付き、叫びを上げながら自動するマネキンが現れる

マネキンを倒した一行はキャンプ地点で休養後、シネコン跡地へ向かう
RDのメンバーを倒し、退けるとこれまでの構成員とは異なり、白髪の男性が現れる

「ハンス」と名乗った男性は敵対する意思は無いと告げ、自身をRDの幹部の1人であると明かす

彼は画質の古くなったフィルムを静かに上映させながら、昔語りを始めた

「元々RDはこの廃墟区画の護衛をする自警団だったが、何時からか仲間達は肌が変色し、日本語を忘れてしまう
最近現れた怪しい男がボスに何かを吹き込み、おかしくなってしまった」

ハンス自身も自分が昔の『自分』では無いであろう事、時々自我が薄れる感覚に襲われる事を話す
(颯刃はハンスの話に再び強い既視感を覚えるが、正体を掴めない)

ハンスと別れ、一度情報を整理する為に学園へと移転する一行
するとそこには、編入をしたばかりの夕華が火澄達と居た

鏡人と漣はそれぞれ単独行動をする旨を伝えると、念願の学生服にはしゃぐ夕華
今までの経緯を簡単に伝えたところ、何やら夕華に心当たりが有るらしく、考え込んでしまう


再び廃墟区画へ戻り、ショッピングモール廃墟と繋がる橋を渡る

Kからの通話、颯刃はRDの様子に対して尋ねるも『廃墟症』である、とだけ告げて電話を切る

地下街へと道が続くが、颯刃が嫌悪感を感じる
(瘴気の気配が強く立ち込めていた為、不調を感じている)

地下街入口に隣接する小部屋に入ると、何やら怪しげな祭壇が飾られていた
購買部員は礼拝所に間借りしていると説明をする

やがて姿を現した信者は、モンキー・アイランドで見た白地に赤い銀杏を描いたローブ纏い颯刃達に勧誘をしてきた


「我々『トーキョー教団』は、神に帰依する方達を何時でも受け入れますよ」


手渡された教団のしおりを受け取ると、ローブ姿の信者は僅かに笑ったような気がした


地下街を進むと、かつて見たゾンビ型ガーディアンが襲いかかる
しかし、今度は迷わずに刃を振るい無事に倒す

連絡通路を更に進むと立ち塞がったのはハンスと同じく白髪のRD幹部、ホルガー
彼は颯刃達を見咎めるや否や問答無用で襲い掛かる

手強い幹部を退けると、この先には何かが有ると感じ、一行は連絡通路を急いだ


薄明かりのランプが灯るゲートが道を閉ざす
赤兎は「RDの奴等が使ってる道のはずだろ?」と電子ロックのゲートを見てぼやく

スーパーマーケットでRDが落としたICカードを読み込ませるとゲートが解錠され、連絡通路へ進む

分かれ道に差し掛かり、一度休息を取ろうと道をそれ、キャンプ地点に辿り着く

体を休める中、一行は疑問視していた謎を口に出す

「廃墟区画なのに非常灯が点いていたり、電力が流れている。
RDの仕業かも知れないけど、今の彼らには余り意味が無さそうじゃないか?」

「……それに……良く目にしている『トーキョー教団』も……気になる所ね……」

「俺も。RDと遭遇してから、何処かで会ったような感じが続いてるんだ」

悩む3人に赤兎は新しくダウンロードしたマップを開く


「ったく。ボンクラ共が頭抱えた所で解決なんてしないだろ?
ウダウダ悩む前にさっさと先に進んだ方が良いじゃねぇか」


道の先に見える2つの建物の内オフィスタワーへと進む
入口を入ると3基のエレベーターが並ぶホールに出る

ボタンを適当に押してみると、予想外な事に扉は開き、電力が稼働している事を確認

ホール奥から来た黒いフードを被る人影に臨戦体制を取るも、相手は敵では無い事を語る

「シーク」と便宜上名乗る少年は一行の目的を知ると『利害の一致』として行動を共にする

1階、2階と探査をし、3階に昇る
傷痕が付いていた扉を開くと隅に潜んでいたRDが半狂乱で襲い掛かるも撃破

ほうほうの体で逃げ去る姿を見送る

「廃墟症のせいで化け物に怯え隠れる羽目になる、彼等はある意味被害者なんだろう」

シークの言葉に颯刃は廃墟症について尋ねる
質問に答えられた時、颯刃はやっと感じていた『既視感』の正体に気付く

「それは、興味深いね」

颯刃の話を聞いたシークは意味深に笑った
更に尋ねようとする颯刃

「それよりアレ、拾っておいた方が良いんじゃ無い?」

シークは床に落ちた青いICカードを指差し、会話を止める

エレベーターで戻った一行は、次の行き先を考える
シークの話によれば、RDは執拗に電波塔を改造しているらしく、そこを調査する事に決める

電波塔地下に辿り着くが、特に情報は無かった

「あ〜ぁ、折角オレ様がわざわざ足を運んでやったのに、無駄足かよ。

お前、嘘教えて無いだろう無いだろうな?」

「僕が何のメリットで君達を騙さなきゃいけないんだよ?
大体、君は歩いてないし。それに学園のミミイならここの違和感ぐらい感じるだろ」

「グッ……!」

シークにやり込められた赤兎は不貞腐れながらも耳を動かす

「電波塔は生きてやがる。どっかに電波を送信してるみたいだな」

「ふ〜ん。
じゃあ、僕は此処で待ってるから、君達行って来なよ」

地下に残るシークに赤兎は文句を溢しまくるが、颯刃達は長過ぎる階段に苦戦する羽目になる

何とか電波塔頂部に辿り着いた颯刃達に赤兎は巨大パラボナアンテナを示す

「あそこから怪しげな電波が、ビュンビュン飛んでるぜ?
何とか自力で止める事だな」

階段で疲れた体をおして、アンテナへ続く梯子を昇るが、途中でガーディアンが襲撃する

「ここじゃ戦えねぇ! 早く足場に登れ!!」

必死の思いで足場に辿り着き、ガーディアンを撃破する
が、安心する間も無くガーディアンが衝突した振動でアンテナが倒壊を始める


「もう……階段は、進みたくない……」

「お帰り、思ったより早かったね。
……色々と騒がしかったけど、何かあったの?」

頂部から駆け降り、ボロボロの颯刃達をシークは涼しい顔で迎えた


電波塔を後にした一行はひとまず前に使ったキャンプ地点で休憩する


再び地下街を進むと薄明かるい空間が見えた
赤兎は学園に帰還出来るポイントである事を告げる

一度学園に戻る一行にシークは「この辺で適当に時間を潰す」と一時的に別れる


学園に帰還すると、待っていたとばかりに興奮気味に夕華が出迎える

話を聞くと夕華はRDの1人と面識が有った様で、ハンスや他の幹部についての情報を知る限り提供してくれた


再び地下通路へ出撃する一行、古ぼけた本を閉じたシークは「待ちくたびれたよ」とぼやきながらもこの先を偵察した情報を伝え、ボロボロの赤いマフラーを差し出す

RDの巣窟、と評された先はまさに辺り一面を赤いマフラーを巻き付けた集団がひしめいていた
シークの提案でRDのフリをして紛れ込む颯刃達
やがて観衆は声援と咆哮を上げ、中心に1人の青年が立ち上がった

「ギド」と呼ばれる青年の演説が続く中、赤兎はKからの着信を颯刃に知らせる
その時、壇上のギドは侵入者として颯刃達を指差し、緊張が走る

「敵の頭を叩け! ミミイ、他の奴等を足止め出来るな!?」

「出来るか? だと……オレ様にやれない筈が無いだろっ!!」

咄嗟のKの機転と赤兎の能力でギドとの戦闘に縺れ込む

「へっ……オレとヤろうってのか!?」

幹部を打ち倒した事で混乱する広場、シークの手引きにより颯刃達はその場から脱出に成功するも、Kとの通信は途切れてしまっていた

何とかRDをかわしながら辿り着いた場所はかつてハンスの見せた映画と同じ場所、巨大なアリーナの入口

厳重に封鎖するゲートは地下連絡通路と同じ機械、しかし赤いICカードを翳してもエラー表示が繰り返される

「僕、それと似たカードを見たと思うんだけど?
主に、君の掌の中で……ね」

シークの言葉に颯刃は拾った青いICカードを取り出し認証させる
ゲートは予想通り開き、一行は先へ進む

アリーナロビーへ侵入すると、赤兎のキャンプお知らせ機能が作動する
シークから静かにしてよ、と言われるも赤兎は自分の意思じゃないとそっぽを向いてしまう

颯刃はそんなやり取りを見て笑いうも、二人から睨まれ苦笑を浮かべ鳴狐の治療を受けながら休息を取る
勇音が周囲を見て来た結果、エスカレーターを昇り二階へと進む事を決める

二階あったのは荒れ果てた何らかの展示室だった
ふとした拍子に年配の女性ホログラムが起動、騒ぐ赤兎をよそに此処がJLミュージアムとして使われていた施設である事を知る

瓦礫の中からJLが書いたと思わしきボロボロの詩集を拾うも、それ以外の収穫は無く、一階へと戻る一行

アリーナの奥へ通じる通路へと進むと、目の前に赤いマフラーを巻いた男が現れる
大剣を背負う男は『ゲルト』と名乗る白髪のRD幹部だった

「俺達のボスを、邪魔させない!」

獣染みた殺気に颯刃達は臨戦体制を取る
重い大剣の振りと素早い足技に翻弄されるもゲルトを倒し、赤兎が感じ取った微弱電波を便りにメインアリーナへと向かう

メインアリーナの扉を目前に相対する二人の男の姿を見付け、手近な瓦礫影に身を隠す颯刃達

対面していたのは刀を手にしたハンスと白いローブを纏う男
それは颯刃達に『トーキョー教団』への入信を勧めた男だった
やがて二人の話し声が響く

「お前達トーキョー教団が来てから、ボスはおかしくなった……お前達が彼を唆してボスも、俺達RDも狂わせたんだ」

「唆す、なんて人聞きの悪い
私達はただ、貴方達のボスに神への信仰を説いたまで……そして彼は自ら望んで神の信徒として生まれ変わっただけですよ」

「黙れ!! お前達が、トーキョー教団さえ現れ無かったら、彼奴は、ボスは……俺達RDはっ、幸せだったんだ!!」

「やれやれ、貴方と言う人は神の御意志を解ってはいない
……だからこそその罪深き肉体が罰せられているのです」

「っ、ゴホッ!ゴホッ!!……だ、まれ……例えこれが神の意志だがなんだろうが……俺は、RDが、ボスが愛したこの場所を守る!!」

「……もう結構、既に貴方以外の方々は我々の言いなりです……反抗的な信徒は不必要、故に、貴方は此処で神の為に果てなさい!!」

ローブの男が袖口から銃をハンスに向け、引き金に指をかける
颯刃は思わず物陰から飛び出すとそれに気を取られた男の体をハンスの払った切っ先が引き裂いた

床に転がる男の前で大量の血を吐き出したハンスが倒れ伏す
そのまま駆け寄った颯刃を見たハンスはボスを止めてくれと懇願し、気絶する

メディックとして医療技術を持つシークにハンスを託すと、颯刃達はメインアリーナの扉を開き足を踏み入れた

薄暗く広いアリーナの中央、微かなスポットライトに照らし出されていた黒光りする巨大な正方形の物体から不思議な音が響いている

颯刃達がそれに近付くと、不思議な音は咆哮に変わり物体は上半身が人型に似たコード触手を蠢かせるモノが敵意を向けて聳え立つ

鳴狐は苦痛の表情を向けて口を開いた

「……そんな……これが……人間だと言うの……!?」

驚愕する颯刃と勇音に赤兎は追い討ちをかける

「コイツ、確かに人間だったみて〜だが、改造で体の95%が機械化してやがる!!
元々の細胞体なんてたった5%しか無いぜ!?」

目の前の異常性に立ち竦む颯刃達にそれは口も無いまま声を上げた

「ガ、ガ……レは、オレガ、レっドデびルズ……ボス……ギギギ、エイエ、ンのいのチ……神のちカラ……邪魔する奴は、殺す!殺す!コろス……!!」

振り上げられた触手を合図に颯刃達は戦闘に突入する

無差別に打ち下ろされる攻撃に苦戦する一行だったが、次第にボスの動きが鈍くなっていく

「ナゼ、だ……チカラガ、電波塔カラ、ググ……チカラ、が、入らナい……」

「そうか、解ったぜ!!
あの電波塔が流してた電波は、コイツを強化させる為のモノだったんだ、今が仕留め時だ!しくじんじゃ無ぇぞ!?」


赤兎の解析により弱体化したボス目掛けて総攻撃が炸裂する
赤い核を破壊すると、断末魔を上げ機械化したボスの体がガラガラと崩壊した

「い、やダ……イヤ……ダ……死ニタクナい……コワイ、こワイ、皆……イや、……ハ……ン…………」

「敵性反応の生体機能の静止を確認……やったな、お前ら!!」

はしゃぐ赤兎を他所に、三人は呆然と立ち尽くして居た

「赤兎……彼は……死んだのか?」

「まぁな。だけど、アイツはもう『人間』じゃ無かった……機械化した部分もガーディアン反応がハッキリ出てたからな……っと、こんな時に電話だぜ」

赤兎が繋げた通話は音信が途絶えていたKからのものだった
彼はボスの撃破に僅かな驚きを見せた後『廃墟症』について語りだす

それは知覚能力の無い存在が廃墟で生活する中でガーディアン化してしまうと言う症状だった
RDの様に高い身体能力と引き換えに知性や理性を失い、最終的にはガーディアンと変わらない性質となって廃墟内でしか存在出来なくなる未知の病

勿論ガーディアン=人間では無く、廃墟で活動を続けた結果何らかの発症要因を受けてしまう状態である、と……

そしてKはこう締め括った

「ともかく、廃墟症とトーキョー教団は何らかの繋がりが有るのだろう。
ありがとう九龍君、また一つ前進したよ」

一方的に切れた通話
そこにシークが姿を現す

「うわぁ、こんな化け物みたいなの倒しちゃったんだ」

ハンスの姿が無い事に焦る颯刃を制し、言葉を続ける

「ハンスって人なら無事……とは言えないけど、一命は取り留めてるよ。
本来なら代金請求したい所だけど、君達には彼を倒して貰ったりしたし……今回だけはそれでチャラで良いや」

ハンスの無事と相変わらずのシークの態度にやっと安堵する颯刃

やがてハンスは学園の管理下で治療に当たる事が決定され、他のRD達もそれぞれ専門医療機関に収用される

シークの目的は廃墟症疾患者の確認と接触だったらしく、事態の収束を前にさっさと荷物を纏めて去ってしまう

「君達のおかげで貴重な体験だったよ。
それじゃあ、さよなら。
また縁が有れば会うかも知れないけど、ね?」


颯刃達も長い戦いを経て学園へと帰還、図書館長からミッションクリア通達を受ける

颯刃は廃墟症に感じていた既視感……それは火澄が過去に見せた状態だった

火澄、綺咲とパーティを組む斎に廃墟症について伝えると

「廃墟症、か……ククッ、成程。興味深いな」

そう告げられ今までの経過観察と推測から、火澄が廃墟症であると話された
引き続き独断で調べると告げる斎に颯刃は専門医療機関を進めるが、一蹴に尽きる

一先ずは火澄を斎に任せる颯刃達の元へ鏡人が合流する
(漣は単身活動を継続している)

鏡人から最近トーキョー教団が目立っている話を聞かされ、颯刃は彼等により一層の疑念を抱く事となるのだった……




ーー本編、Ep:3に続くーー






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颯刃ルートの詳細粗筋(開始〜学園編入まで)

月影と出逢う(颯刃0歳)

小春と出逢う

月影が九龍刀を打ち設える
(この間、颯刃は月影のそばに人影『霊体』を認識していた)


第三次災厄の発生
亀千家の滅亡


『アヤカシ』に出逢い、死に至る呪を受ける
(夢見能力の変質、夢を覚えて居られなくなる)


勇音と出逢う
颯刃から友好を告白、初めての友達に歓喜して泣く
(日中は学業、放課後に勇音と廃墟探索、夕方〜夜に自宅訓練、及び退魔修行をこなす生活)


廃墟にて転落事故、頭部出血し意識不明に
(勇音に背負われて自宅へ運ばれる
この一件で無意識に勇音の心配性が更に根深く、取り分け颯刃に対して過保護になる)

自室にて意識を取り戻すも、小春の移し身に救護された事に自身の在り方に疑問が湧く


月影の存在や小春の役割、自分の負うべき運命に葛藤する中、狭く小さな知識と経験では至らないと悟る
(過保護に護られ、自身の痛みも感じれない現状に対する苛立ち、反抗心と自立)


広く多角的な見聞と経験を得て成長する為に旅立つ事を決める


勇音の同行も有り、無事に出立


チンピラに因縁付けられ、勇音が負傷する
颯刃、キレる

治療期間中、廃墟孤児達を養う小さな孤児院で世話になる
手伝いなどをしながら、勇音が将来の指針を見付ける



別区画に移動


廃墟探索をするが、深入りし過ぎて2人共満身創痍で住宅街を歩く

自宅で様子を見ていた鳴狐から家に招かれ、治療を受ける

礼を述べるが、鳴狐は2人をさっさと閉め出す
(颯刃は鳴狐の様子と家から何かを感じるもハッキリしない)

単身鳴狐の元へ赴くも、数日は門前払いに似た対応を受ける
(多少の話はしてもそれだけ)


敷地の木に登り、鳴狐に会いに行き世間話などを繰り返す
(少し親しくなる)


仲間に誘うが、鳴狐の家庭事情や能力についてを聞く


改めて鳴狐の家に招かれ、仲間に誘う
母親が出てきて悶着が起きる
(颯刃、再びキレるが、言いたい事を言い切ると勇音と共に家を後にする
鳴狐は母親と向き合い、本心を告げる)


約束の場所で出立時間、鳴狐が仲間になる


次の区画に移動


街一帯が廃墟化している
辛うじて店などが有る場所に拠点を置き、情報収集を開始
(廃墟から時々唸り声が聞こえると聞く)

廃墟へ

奥に進むに連れて雰囲気が住宅街から工場の様なものに変わる


突如とした殺気に颯刃が反応し、襲撃を受ける
(飛び出した存在の剣撃を刀で受け止める)

戦闘態勢に入る3人だが、相手がガーディアンでは無い事を認識
颯刃が九龍覚醒後、重い一撃を当てると敵が吹き飛び瓦礫へと打ち付けられる

鳴狐の提案で敵?を拠点へ連れ帰り治療を施す
(勇音は警戒するも颯刃と鳴狐に押し切られた)


ある程度経ってから目覚めた少年は「火澄」と名乗るも、数年間の記憶を失っていた

故郷が廃墟化している現状に戸惑う火澄に出会った経緯などを話すが、やはり記憶は戻らない

共に活動をした結果、元の住人は近隣区画へと退避した事を知る

どうするかは火澄に任せると出立準備を始める颯刃

翌日、何処かから戻った火澄は颯刃達の仲間になりたいと志願し、颯刃はこれを容認する
(廃墟になった実家で、自分のやりたい事と目指す事を決意する火澄はウェポンリィの誇りを守り、行方不明の父親の情報を求めて同行した)



別区画へと移動



小さな区画に到達、拠点を構え情報収集する
(区画から出た先の草原で狼の被害が絶えない、旅立つなら気を付けろと聞く)


颯刃、単身街外れの草原に赴く
分かれ道の近くに来ると、岩の上に座る少女から声を掛けられる


少女は笑顔で刀を指差し、見せて欲しいと言われ少しだけ貸す
刀を見回した少女は「これが欲しい」と言うが、流石に要求を拒む

お腹が鳴った少女に刀の代わりにおにぎりをあげる
凄い勢いで食べきると「今回は許してあげる」と言われ、少女はそのまま何処かへ走り去る


街に戻ると勇音達から狼は強盗の事だと聞かされ、颯刃は少女の事を話す
(討伐しようとした大人が返り討ちに遭う程手が付けられないらしい)

次の日も岩場に向かう颯刃の前に少女が現れる
少女は自分が狼だと認め「夕華」と名乗る
(強盗行為は合意で、生活資金稼ぎとも話す)


夕華は再び刀を要求するが、やはりこれを拒む
すると『ディプライブバトル』を宣言され、攻撃が始まる
(deprive=奪う・略奪する
ディプライブバトルは『宣言』したモノを奪う戦いのルール
勝てば略奪成功、負ければ奪われるというシンプルな構図)

訳も分からないまま防戦する颯刃の元に勇音達が加勢
不利を悟った夕華は「続きはまたね」と去る


街に戻ってディプライブバトルのルールを聞いた颯刃は思案した後、次の日に再び夕華の元に赴く

夕華は続きを始めようとするが、颯刃がそれに宣言を提示する

「俺が欲しいのは『夕華』 君自身だ」


防戦とは違って攻める颯刃に圧される夕華はやがて敗けを認める
(基本的な事以外は我流で滅茶苦茶な力押しだった為に夕華の攻撃は割りと見切られていた)


夕華を連れて勇音達の元に帰ると、新しい仲間として紹介する
(颯刃の考えとしては、ここで人々を襲撃する日々より、自分達と外を知る方が夕華にとっても有益だと判断し、疚しい意図で夕華を略奪宣言した訳では無い
そもそも、形式上宣言したのであって所有物にしようとも思わず、ただ仲間に誘った程度の認識)

最初は困惑した皆だが、屈託無い夕華の性格に同行を認める
(鳴狐に至っては女子メンバーの加入に心無しか安堵している)


次の区画へと移動

居住区画に拠点を構える一行
夕華と火澄の健診をする鳴狐
物資の買い出しに行く勇音
近隣の情報収集する颯刃に分かれる


付近の廃墟もそれほど脅威では無いとされるも下見に赴く颯刃は、武器を構えた集団に囲まれる人物を発見する

慌てて加勢に行くが、囲まれる当事者は至って冷静に構えていた

「そんな大人数で襲うなんて卑怯だろ!
……俺も君に加勢するよ」

「構わん。好きにしろ」


青年の書く数式が瞬く間に黒服達を蹴散らしていく
やがて集団は撤退し、静寂が廃墟に戻る


「斎」と名乗る青年は状況も素性も解らぬ戦闘に飛び込んで来た颯刃を「余程の物好き」と嘲るように話す

どこか無機質な違和感を覚えた颯刃は、滞在中斎と接触する事を決める

行動を共に、とは言えさして目的のある活動をする訳では無い為、必然的に斎との会話をして過ごす

最初は存在を無視したり、素っ気ない反応をしていたが、やがて颯刃を認識する斎

面倒な連中に追われている事や自身が通常の知覚者とは異なる事などを明かす

斎が廃墟深部へ移動、颯刃と共にガーディアンと戦う
九龍覚醒後、ガーディアンを倒す事に成功するが意識を失う

拠点で気が付いた颯刃は勇音に廃墟入り口で倒れていた事を告げられる

廃墟へ向かうと、瓦礫の上に座る斎を見付ける
斎の無事に安堵した颯刃は、斎を仲間に勧誘する

「幸か不幸か、俺はお前に興味が湧いた。
……俺にこんな感情を植え付けた責任を、勿論取ってくれるのだろう?」

そう言って怪しく笑う斎に、当初の無機質な違和感は感じられなかった


斎を皆に紹介するが、斎は颯刃以外への感心は薄い
微妙な空気の中、颯刃は苦笑を浮かべる



次の区画へと移動


割りと都会風な区画で、夕華と火澄は興味津々
勇音の提案である程度の物資調達(薬品や食料、装備など)をする事にし、拠点を構える

鳴狐、火澄、夕華を買い出しに
颯刃と勇音は近隣廃墟で資金調達に向かう


マンションなどの廃墟区画、勇音とガーディアンを倒しながら換金物資の回収をする

うっかり颯刃が強いガーディアンの縄張りを刺激し、2人は廃墟を逃げ惑う羽目に陥る

袋小路に追い込まれ臨戦態勢を取るが、ガーディアンは銃声と共に倒れ伏す
咄嗟に周囲を見渡した颯刃は離れた建物に人影を見付け、走り寄るが見失ってしまう


次の日も同じ廃墟を探索していると、見掛けた人影を見付け、追い駆ける
出会った青年は2人を一瞥する、颯刃が昨日の事を述べると理解を示した

颯刃と勇音は自己紹介と助けられた礼を伝えるが「鏡人」と名乗る青年は無表情に「礼には及ばない」とだけ言い、立ち去る


勇音は無愛想と苦笑するが、颯刃は仲間にしたいと勇音に伝える
(2人係りで苦戦したガーディアンを倒すだけの実力を持っている点と、何時もの直感から)


鏡人の後を追い、同行させて欲しいと頼むと怪訝そうな視線を喰らうが了承される
(道中、仲間に勧誘するも拒否を示す)

余り弾まぬ世間話をしながら廃墟深部へ到達
鏡人の討伐依頼対象となっていたガーディアンと戦闘
(元来近辺には居なかった熊型ガーディアン、アクロバット狙撃が炸裂)

戦闘を終えると颯刃が再び仲間に誘うが、鏡人はあまり良い反応を返さない
颯刃は明日の早朝に廃墟で会う事を約束させ、解散する

珍しく食い下がる颯刃に勇音が不思議がるが
「鏡人は1人じゃ無い方が良いと思う」
と曖昧な返事を返す
(颯刃自身は覚えて居ないが、夢の中で冬煕と思わしき相手と接触している為にしつこく勧誘を行っている)

日も昇らぬ朝靄の早朝、約束の場所へ赴く颯刃と勇音
既に来ていた鏡人も2人を待っていた

些か渋い顔をしながら再三の拒否を口にしようとする鏡人を遮り、颯刃が1つの賭けを提示する

「この銀貨を鏡人が狙撃して欲しい。
表が撃たれたら仲間に、裏が出たら勧誘は止める」

銀貨を見て顔付きが変わる鏡人は近隣の建物の屋上へ移動する
勇音は「『コインショット』を使える鏡人なら、選んで裏を撃てるから賭けになら無い」と告げた

颯刃が高く銀貨を投げる、数瞬の内に銀貨が弾かれ銃声が鳴り響いた

勇音が銀貨を拾い、颯刃に渡す
錆び付いた非常階段を降りてきた鏡人は颯刃と対面する

握り締めた掌を開きに銀貨を掲示する
弾丸は表に着弾していた

「宜しくな、鏡人」

差し出した手を握り握手を交わす
廃墟には朝日が降り注いでいた
(狙撃の一瞬、鏡人は対面する建物に冬煕の幻を見ていた
「……もし、もう一度だけ『仲間』を得る事がが赦されるなら……」
そんな葛藤に幻影はかつてと変わらぬ快活な笑顔を見せたのだった)


鏡人を皆に紹介し、次の区画へと移動する


近隣に廃墟区画の無い、平穏な住居区画に辿り着く一行

九龍覚醒の疲労感が後を引く颯刃は此処で休息を取る事にする

斎が颯刃に興味が有るならば、と小さな貸本屋が有る事を話す
(斎自体は「目新しい本は無かった」と興味は無さそうである)

気分転換に店に立ち寄ると年季の有りそうな本から多少傷物の本が大切に保管されていた
(廃墟に落ちている本を買い取ったり修繕して店に並べている為、基本的にボロな古本が多い)

本棚を眺め歩いて居ると、悲鳴と共に図上から本と女の子が倒れ込み、巻き添えを喰らう

しきりに涙目で謝り倒す女の子を手助けし、散らばる本を回収したりすると、今度は感謝をしまくれる

彼女は「綺咲」と名乗り、実家の手伝いをしていると話す


知覚者として仲間と旅をしている事を告げると、綺咲は目を輝かせるが「同じ知覚者でも、自分には無理」と諦めてしまう

休養の間、店に通い綺咲と親しくなる颯刃は、綺咲のお気に入りである風景写真集を見せてもらう

一面の花畑や、空と同化している湖面などを嬉々として語る綺咲


「世界のどこかにはこんな素敵な場所が、きっと有るのかも知れないって……私は想像してみるの」

「……だったら、見に行こう!」


無理だと項垂れる綺咲を勧誘する颯刃


「俺も、色んな世界が知りたくて旅に出たんだ。
綺咲が好きなその景色、俺も一緒に見てみたい。
1人じゃ難しいなら、俺達と一緒に行ってみるのはどうかな?」


初めて、笑わずに手を差し出してくれた颯刃に、綺咲も行きたいと告げる

その足で両親に本心を明かす綺咲
驚き、戸惑う2人に共に頭を下げる颯刃

「綺咲……娘さんは、責任を持って俺が守ります。
皆、心強い仲間です。だからお願いします」


両親は、綺咲が自発的に夢を叶えようとする事とそれを一緒に願ってくれる友人が出来た事を喜び、同行を認めてくれる


綺咲を皆に紹介し、次の区画へと移動する
(皆1度は貸本屋に赴いているので、綺咲の事は割りとすぐに理解された)



都会的だが、どこか寂れた感じる居住区画に到着
鏡人の見立てで拠点を決める

浮浪者などが徘徊する中で情報収集を始める
(この辺りでは廃墟区画に住み着く人も多く、闇市みたいな事や廃墟からの略奪行為も行われている)


路地裏を進む颯刃達に、廃材に座る青年が声を掛ける

「見ねぇ顔だな。
旅行者だったら気を付けな、お前等みたいなのはカモにされやすいぜ?
っても知覚者か……この辺の廃墟に目ぼしいモノも大分無ぇが……って、余計な話だな」


ヘッドフォンを下げる青年は「漣」と名乗り、同じ知覚者だと言う

颯刃は漣から情報収集を試みると、この辺りの区画は治安が悪く、行政や法が管理が行き届かない『スラム区画』だと教わる


「ここらじゃ、ガーディアンより人間の方が質が悪ぃぜ?
ま、ルールだけ守りゃあ何とかなるがな」


漣は当面は近辺に用事が有るらしく、何か有ればまた会うだろうと、この日は立ち去る

なるべく女子は拠点周辺に居るべきと判断して
勇音と火澄が万一の護衛に残り、旅慣れた鏡人と颯刃が探索活動にあたる
(斎はいつの間にか単独行動を取る為、決まった役割分担に加算出来ない)

鏡人は「漣も恐らくは依頼請負業をして、慣れているだろう」と見立て、同時に余り過信しない事を颯刃に勧める
(颯刃自身は悪い奴では無さそうと判断している)


鏡人が周辺を探索している中で、颯刃は廃墟を走る漣を見かけ、後を追う

追い付いた漣に話を聞くと、捜している男が居るらしく逆に尋ねられる
逃げられたと渋る漣に更に事実を聞くが、仕事だとしか言われず、仲間の元に戻るように促される

鏡人と合流した颯刃は非難の視線を軽く受けるも、どうしても気になると告げるが
「他人の仕事に首を挟むのは危険」と釘を刺されてしまう


別な日、廃墟に赴く颯刃は漣を探す
突如耳に入る銃声と悲鳴に走る
銃を向ける漣と足を撃たれ、のたうつ男性が居た

颯刃は間に割って入るが「邪魔だ」と一喝される
武器を一般人に向けて使用する事は違法だと、男性を庇う颯刃は譲らない


「人を廃人に追い込んで、殺した奴でも守る必要が有るのか?」

殺して無いと弁明する男を威嚇射撃で黙らせた漣は依頼内容を明かす

『1人娘を薬で狂わせ、心身摩耗し自殺に追いやった男への復讐』
一向に法で裁かれない悪人にただ嘆き憤る両親からの依頼

言葉に詰まる颯刃を横目に、漣は男を捕らえる
身構えた颯刃に「殺しはしねぇ」と告げ、然るべき裁きを受けさせる為に男を警察に引き渡す

その夜、颯刃は悩むが明確な答えは浮かばなかった

翌日、漣の元を訪れた颯刃は漣のやり方に賛同は出来ないが、現実として受け止めるべき事だと、意思を示す

「そんなクソ真面目にしてたら、気が狂うぜ?」

あくまで仕事と割りきる様な態度の漣に共に行動して欲しいと勧誘する


「断る。そんな俺は安か無ぇし、女でも無ぇお前に付き合う道理も無いからな」


引き下がらない颯刃に『自分に勝ったら仲間になってやる』と銃を抜く漣
(「自分の上に乗る奴は自分で決める。認められない奴に従う気は無ぇ」と挑発紛いな事を吐いている)

銃弾を両断し、速度を生かして攻める颯刃は漣の首筋に切っ先を突き付ける事に成功する

意外に強いと降参した漣は、仲間になる事を了承する
(但し、お互い全力では無くあくまで漣は颯刃の能力を見極める為にしか攻撃せず
その為、銃も1丁しか使用していない)

仲間に紹介すると「女子が居るとか先に言え!」と悶着されるものの、一応受け入れられる


次の区画へと移動する


大分人数も増え、これからの指針を考えてながら活動を続ける颯刃

良くない予感の夢を見る様になるが、やはり内容を記憶出来ず、不調が続く

近隣住人から廃墟での負傷が多発している旨を聞き、探索にあたる

嫌な気配を感じながら進むと深部にてガーディアンに襲われたであろう遺体を見付ける
無念と憤り、悲しみが澱みとして流れ込む颯刃

ついにガーディアンと対峙するが、それは廃墟で息絶え変質した人間の姿だった

初めて見る人型ガーディアンとそれから発する障気に上手く攻撃を仕掛けられずに居ると、ガーディアンから猛烈な一撃が繰り出される

無意識に下げた刀で防御するも、その刃が折られ動揺する颯刃

結果的に折れ飛んだ刃がガーディアンを貫く事で戦闘は終わるが、刀を見つめる颯刃は明らかに狼狽していた


刀の修繕がしたいと申し出た颯刃に連れられ、一行は颯刃と勇音の故郷へ移動する

九龍邸を拠点として貸し出し、皆は自由行動に入る
(勇音は自宅に帰省する)

折れた刀を見た月影は顔を曇らせるも、修繕に乗り出す

颯刃は自身の迷いと弱さが招いた結果とし、思い悩む
眠れず夜風に当たる颯刃に渚が声を掛ける

『大事なモノ』を見付けたなら、後は自分次第と告げる渚に颯刃は改めて自分に必要なモノと傍に居てくれる仲間達に想いを寄せ

『自分が出来る事を自分の意志で貫く』決意をする
月影に呼ばれ、形だけは直っていた主水を握る

月影を入り口に待機させ、単身廃墟に赴く颯刃はガーディアンに巣食っていた障気の塊である『アヤカシ』に白刃を抜く

これを両断し、祓い退けた颯刃は、九龍解放に伴う龍脈の力を更に引き出す事に成功
(力を使っても、すぐに昏睡する事が減る)


吹っ切れた颯刃を囲み、皆で今後の活動について相談する

以前から噂を聞いていた『学園』に興味を示し、編入する事を前提に決める
(斎、漣、鏡人は余り乗り気では無かった)

今すぐにとはせず、お互いに時間を取る事として3つのパーティに分かれて活動を開始
(九龍パーティ、二猿パーティ、五鴉パーティであり、パーティ構成は颯刃が適性と思うメンバーで割り振られた)


活動をし、連絡を取り合った結果
颯刃、勇音、鳴狐、火澄の4人が先行して学園に入る事となる
(最初は九龍パーティのみだったが、父親の情報と自身の対処を求めた火澄も共に入る事になった)

残る二猿パーティと五鴉パーティ(斎、綺咲)は引き続き活動を続け、折を見て学園に向かう事を決める



ーー本編、Epに続くーー








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例えば、そんな終わり方

一応、颯刃ルートが正規なのですが、様々に分岐は有るものです。

エンディングだけでも3種類は有るので
誰に主人公をさせるか?の違いでしょうかね。

漣が主人公なら世界は変革するし、
斎が主人公なら世界を超越するし。

どれが正しいか、は分からないものです。

サウンデステリオンに関して、共存するか、戦うか、取り込むか、でも違いますしね。

九龍チームも皆一緒、では無くなりますし。
それでも繋がってはいるのでしょう。

終わりの、その先だって有るのですからね
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そんな世界の救済法

ナナドラ通常エンドしました。
レベル75でも行けるものなんですねぇ

クエスト抜けたり、避難民1人見つからなかったりはしましたが、猫だけは全回収出来ました

何だかんだ言って九龍パーティがメインで頑張ってくれましたよ、本当に
斎と火澄と鏡人のパーティはとにかく戦わなかったです、ガチで
戦い方が分からないんですよ

ナガミミも無事変容されたりしましたが、ある意味一件落着ですね

クリアはしたのでこれからどうしたものか
3DSの世界樹やるべきか否か、うーむ
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