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教えて所長さん!

(コンコン…ガチャ、パタン)

「所長、失礼します。
今回所長宛てに特別処理事務が舞い込みましたので至急対処して下さい」
(机上に紙類ドサッ)

「……東條君。
私は今上に対する報告事項を書き書き上げいる最中なんだが…?」

「問答は時間の無駄です。
書類はその後にお書き下さい」

「はぁ…君がそこまで言うなら本当に急ぎなんだね、解ったよ。
それで私はこの紙類で何をしろと言うのかな?」

「質疑応答を。
質問は私が読み上げますので、所長はそのままお答え頂ければ結構です」

「ふむ、理解したよ。では、始めくれ」

「了解致しました。
『所長といつも呼ばれて居ますが、シヅキさんの本名は何と言うのでしょうか?』」
(ペラリ、と机上の紙を一枚取り音読)

「私の名前か…確かに正式に公開はされて居なかったね。
『紫月・シェルディアート・仁志』と言うんだ、宜しく頼むよ?」
(にっこり)

「漢名だけならば『シヅキ・ヒトシ』ですね。
まぁ、私達は所長とお呼び致しますので関係は余り有りませんが」

「…シレッと言うね、東條君…」

「事実ですので。次に参ります。
『シヅキさんの大体の年齢って幾つなんですか?』」

「歳…ねぇ…」(苦笑)

「苦笑いをしても実年齢は変わりませんよ?」

「はは、そうだねぇ…。
設定上外見30代前半
実年齢は40代後半くらいだよ」

「軽く外見詐欺ですね」

「私は別に騙しては居ないのだが?」

「それはそうでしょう」

「………」

「次へ参ります。
『所長の眼鏡は視力矯正用ですか?それとも普通の眼鏡じゃないんですか?』」

「ん?いきなり眼鏡かい?」

「はい。質問が有りましたから」

「私は視力は悪くは無いから通常は裸眼なんだが…。
あぁ、あの眼鏡か」

「あの眼鏡ですね」

「私がたまに使用している色眼鏡は形成場へアクセスし、シンクロさせた対象の視・聴覚を共用するモノだね。
ネット等とリンクする事も可能だが、度数は入っていないよ」

「現在所長との同調適合率が高いのは私ですので、私の形成場から非知覚者の所長はガーディアンの認知をなさっています。
研究を進める為には必要な事でしょうね。
他の研究者各位はこんな真似は致しませんが」

「流石に他人とリンクさせるにはリスクが有るし、信憑性やら何やらいわれるからねぇ?
完全に認知出来る訳でも無いし」

「尚、所長が独自に開発したスキルはその眼鏡を媒体に発動が可能ですね」

「一般人がガーディアンに対処するには認知と抵抗力が居るモノだ、廃墟症を発症する意外の策も必要だろう?」

「アチラの手法も完成間近ですしね」

「ん、基本はアチラの使用の方が無難だろう」

「次へ参ります。
『ジーニアスやレイコさん達との対戦は可能ですか?』」

「…イナバ製薬の?
アレはまた次元が違わ無いかな?」

「我々で知覚出来るかは判断しかねますからね」

「方法が皆無では無いのが救いだろうが…。
やはり時間は掛かるだろうし、サンプルも取りたい事だし、対処法も…」
(ぶつぶつ)

「原則的には知能レベルが余り高い種では無さそうですので、やはり知覚出来るかどうかの話でしょうね」

「…だとすると朔夜の感覚に探査を加えて、エゼルに可視化を…いや、描記による可視化の方が…」
(ぶつぶつ)

「…要するに現段階では戦闘不可能と?」

「いや、完全に不可能では無いな」

「しかし、衛星兵器等が有りますが?」

「あぁ、そうか!宇宙空間からのアタックか…ん〜…ならば…」
「所長」

「本体を壊すのは難しいから、やはりデータからの攻防か…いや、違次元と言う訳では無いからジーニアスよりはマシだろうが…」

「所長」

「あぁ、しかし彼女がなぁ…情報戦ならばそちらの方が上手だろうし、学園の図書館長とも干渉が…」

「所長、簡潔に現時点での返答を」

「んっ?あぁ、現時点では交戦は可能、状況は不利になるだろうね」

「では、対知覚者では?」

「それも質疑の内かい?」

「はい」

「知覚者ならば充分交戦可能だ」

「でしょうね」

「……」

「さて、一先ずは此処までで結構です。
お疲れ様でした」
(紙類回収)

「あぁ、お疲れ様」(にこり)

「では、引き続き職務に励み下さい」

「…容赦無いね…」

「無論です。では、失礼致します」
(ガチャ…パタン)
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