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真昼に昇る月

こんな形で、また逢うなんてな…?

―――――ーーーーーーーーーーーーーー


日没が空と海を染める

赤寄りのオレンジ、馴染んだ潮騒

赤い影は崖の先端に座り、色付いた水平線を眺めていた

来るだろうか…?

偶然の再開には喜びより驚愕しか無かった

変わったなんて信じられなかった

だからこうして、二度と踏む事も無かっただろう場所に来た


ポータルを越えた瞬間から、此処は変わってないと感じた

歩く町並みも、海の香りも、変わらない

良く行った道を無意識に辿る内に、送ったメールは届いただろうか?

来るも来ないも自由だが、廃墟の外で会いたかったから…

日が落ちる、夜に染まる

少し肌寒くなって、膝を抱え込んだ…


どれくらいそうして居ただろうか?

黒に星、冷たい空気が支配する闇


「遅かったな…?」

振り向かずに笑う

「…時間を指定された覚えは無いな」

そういえば、この場所に来いとしか書いていなかったかも知れない

「悪いな」

苦笑して立ち上がる、
服についた土草を叩き振り返る

一瞬、瞠目する
でも、自然と納得した

「本当に、変わっちまったのか…?」

相手の手の中の穴を見つめる

怖くは無かった

「人は変わる生き物だろ?」

笑わない、仮面みたいな顔

無機質さが不自然だな、と思う

「お前も、変わった」

俺を見てそう言った

「そうか?…あ〜…そうだな…」

暫し逡巡した

俺は変わった覚えが無かった

だが、振り返れば確かに変わった所も有るのだ

「で、ソレは…?」

軽く頭を掻いた後、握られた銃を尋ねる

「お前は知り過ぎた、今はもう排除すべき敵でしか無い」

淡々とした声は昔より大人びたモノに聞こえる

でも

「変わらない所も有るな」

重なる記憶にククッと笑いが零れた

「無駄口は良い、質問は終わりか?」

カチッと聞き慣れた音

「俺には」

丸腰の両手を左右に開く

無抵抗の証

「俺には今は居場所が有って、仲間も居る」

思い浮かべる賑やかな場所、共に行く存在

「授業は相変わらずだが、守ってるモノも有る」

嫌いな規則、廊下の風景

「…大事な人も、それなりに居るんだぜ…?」

笑う、あぁ、俺は…

「そうか…だが、お別れだな」

低い声の後に静かな音

小波の音、崩れていく

音がリアルに聴こえて落ちて行くー…









暗い海辺は、元の静けさを取り戻した

銃を仕舞い、崖へと進む

足元の機械をそっと手に取る

昔とは色が違う

多少の傷、廃墟にも持ち歩いているのだろう

あの時も、着けていたな…

静かに頭に嵌め、耳を塞ぐ

驚いた事に、コレはまだ生きていた

懐かしい旋律、まだ持っていたのか…

丸い月が揺れる

変わったんだ



変わってしまいたかったんだ…

薄笑いが浮かぶ

あぁ、この嘘吐きでもお前等は共に居てくれたんだな

月に笑む

一体誰が、出来ればお前も

「…俺に似ていて欲しかったな…」

こんな汚いのは、俺だけだなんて…

こんな醜いのが、俺だけだなんて…

嫌だから、な…

悲しく無い

淋しくも無い

なのに何故、月は揺れているんだ?

お前なら、解るのか?

でもお前は居ない

これでもう

醜い嘘吐きは俺だけになったー…
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思い起こせば思う程

自分は鏡漣みたいな関係性が理想なんじゃ無いかと思う

またコイツ等かよ…;と思われそうだが、大概はコイツ等の感覚か悪魔様になりやすいからご容赦願いたい(ぁ)

最近聴いた曲もこんな感じだった

付かず離れず、理解し合わず通じる

何度も言うが、自分は曲にイメージを重ねる癖がある

その歌でも2人は同一空間に居るが目を合わせなければ、声も掛けない

そしてバラバラな事をしている

昔自分は友人の家に行っても共に何かしたりは余りしなかった

相手がゲームでもしてたら、共にする訳でも無く、画面を傍観したり携帯を弄っていたしね…←


別に苦にもならないが、利になる訳でも無いかもしれない

彼等もそんな感じだった

自分は確かに腐ってるが、別に彼等に恋人とかって関係性を望んでいる訳でも無い(補足)

颯刃達みたいな親友関係でも、斎達みたいな上下関係でも、まして月影さんみたいな主従関係でも無い

赤の他人

壁や距離が有るのに解る関係



どっちも似た臭い者同士なんだろうなぁ…(苦笑)


均衡なのか
揺らぎなのか
崩壊なのか


まぁ、追い追い解るのかも知れないし…

某うっかり!!

迂闊にもキャラ名簿に記載忘れがおりましたな;

瑞稀は3月、先輩(篤瓏)は6月にはほぼ出来ていたというのにッ…!!;(ぇ)

正しくうっかりです;orz


姉ちゃんは先に出てたと言うのに…あぁぁ;

先輩なんて新境地普通に出てたのに…;

激しく残念な感じに
(オバドラでやられそうだ;)

後日ボチボチ追加修正するつもりです;(苦笑)

・大宮篤瓏

名前:大宮篤瓏 (オオミヤ アツロウ)

性別:男性
年齢:19歳
血液型:O型

所属:大宮家/学園
職業:学園生徒/退魔師
武器:素手・暗器
専攻:グラップラー/アクロバット
得意教科:社会
苦手教科:特に無し

好きな物:睡眠
嫌いな物:面倒事

外見:黒髪に青目、長身

家族構成:祖父・祖母・父・母の5人

住んでいる場所:
別区画の和風一軒家
今は学園生徒寮

補足:青い色布を身に着ける退魔の家系に産まれ、幼少より鍛えられた格闘技術は高い

性格は多少怠惰で面倒臭がり

目を離すとすぐに居なくなり、何処ぞで昼寝なんかをしていたりもする

ぼ〜っとしている様にも見える表情と人の話を理解しているのか解らない言動を起こす自由人

しかし、戦闘能力は高く、隙の無い動きをする

どうも進級する気が無いらしく、留年経験持ちらしい…


「…眠い…」

「…大宮じゃない、鴬宮、だ…」

「…大宮篤瓏、推し参る…!」

・狛都瑞稀

名前:狛都瑞稀(コマト ミズキ)

性別:男性
年齢:11歳
血液型:O型

所属:狛都家/学園
職業:学生/退魔師
武器:ダーツの矢
専攻:アクロバット

得意教科:国語

苦手教科:体育・数学・英語

好きな物:動物・平穏・姉
嫌いな物:争い・お化け

外見:黒髪に黒灰目・線が細い

家族構成:姉と2人

住んでいる場所:別区画の平屋一軒家だったが、今は学園生徒寮

補足:慧火の弟

姉とは対照的に消極的で引っ込み思案

精神刀そのものはまだ扱えない為、ダーツの矢に気を込めて戦う

戦闘から日常までを慧火に隠れ、守られる様に過ごしているが、逆の場合も稀にある

彼も渚に憧れや父親の感覚を抱いている

狛都の名に恥じないよう、日々特訓中


「ぼ、僕にも…出来るかな…?」

「はぅっ!?ごめんなさいっ!!」

「僕もいつか、お姉ちゃんを守れる様になるから…!」
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