スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

徒然チラ裏散文

投稿サイト

地味に書いて見ようかとか思わ無くも無きにしもあらず←

根がチキン過ぎて絡みは苦手なんだぜっ!

いっそ名割れしないキャラ(フッシーク)とかでやる?(ぇ)

え、やるの?やっちゃうの!?;

無理無理無理無理←

でも載せたい気もする
(ジレンマだねっ!)

あ〜う〜、どうしよう;

そもそも自分の文に自信無いしなぁ?

見たい人居なさそうだしなぁ〜…orz

はぁぁ…;

穴と弾痕

「お前なんか嫌いだ」

「…そうか…」




―――――ーーーーーーーーーーーーーー


走る、駆る

目的の物を左手に掴み

夜の残骸を駆け抜ける

コレを狙ってる奴が居る

だから俺は依頼者に届ける役を任された

足音が追って来る

仕掛けていた閃光弾に微かな悲鳴が耳に届いた

「へっ、ザマァ無ぇな」

楽勝だと確信し、道を踏み出す

ふ、と何かが警鐘を告げた

「…ッ…!?」

咄嗟に体制を下げる

小さな音が鳴った

視線を移行して見れば、暗い壁は先程まで俺が立っていた頭の位置に不自然な穴が空いていた

「…にゃろう…っ!!」

狙撃者の存在に舌打ちし、低姿勢のまま瓦礫の山へ素早く身を隠す

暗視ゴーグルの視界には捉えきれない位置に潜んでいるらしい

だが、きっと敵には居場所を知られているだろう

ガーディアンでは無い

とすれば、必然的に人為的なモノとなる

手にした依頼品を防具の内側に仕舞い、代わりに手に馴染んだ得物を構える

明らかに射程圏外だが、念の為だ

時間を浪費すれば追っ手にまた足止めを喰らってしまうだろう…

何度も経験した事態に俺は前進を選択したこんな所でビビって立ち止まる訳には行かないのだ

静か過ぎる中で呼吸を整える

大丈夫だ、通常身体能力は一般人よりは知覚者の方が有利

何より、避ける自信が有る

俺は地を蹴り、瓦礫の間を縫う様に走り出した

これなら障害が多い為、狙撃手も手が出せないだろう

相手が悪かったな、と姿無き敵に嘲笑してやった

がー…

「いっ!!!?」

何かが左肩を掠めた

素早く瓦礫に背を預け、焼ける様な痛みに思わず右手で押さえる

独特の臭気と生暖かさ

弾丸に当てられたとすぐに悟った

「…マジかよ…」

悪条件にも関わらず肩を掠めた弾丸に相手の腕の良さが刻まれる

抜かった、恐らく相手も知覚者だ

「チッ…!」

鋭い痛みに簡易処置を施し、瓦礫越しに近くに居るであろう相手を睨む

だが、進むより道は無い

走る速度を上げても、掠り傷は増えて行った

相手の方が若干素早いのだろうか?

このままではコッチが消耗され、追い込まれてしまう…

…一か八か…

俺は銃の重みを確かめ、行動した
弾丸から方向性を見、一般的な狙撃銃の射程範囲から位置に目星を付ける

大方移動しているであろう分を計算に入れ、タイミングを測る

一気に接近して相手を潰さなくては埒があかないのだ

安全装置を外し、トリガーに指を添える

瞬間的にトップスピードに入り、間合いを詰めた

「…!!…」

対峙した狙撃手に弾を撃ち込んでやる

「…ッ…!」

相手は防弾衣服なのか体制が揺らいだだけに止まる

が、その隙を見逃す程愚かでは無い

瞬時に体を寄せ、相手の体にナイフを突き立てた

急所は心得ている、ただ事では済まない筈だ

仕留めた事を掌で感じ、口元に僅かな笑みが浮かぶ

同時に…

「!?」

ふわり、血に混じり嗅ぎ慣れた匂いを感じ取った

引き抜いたナイフから

酷くゆっくりと崩れる体から

紅が、滴り落ちるー…

白い指先に見覚えがある気がした

「……あき…と…?」

無意識に、微かに、唇が音を紡ぐ

紅が染め上げていく衣服に、悪寒が走る

「オイッ!?」

反撃を脳内から抹消し、俺は倒れた人影に近付く

闇とゴーグルのせいで顔がはっきりとしない

鼓動が不自然に高まる潜在的に芽生えた不安が思考を澱ませる

冷えた指が、俺の手首を掴んだ…

ビクリと体が強張る

この時、確実に反撃されると思ったからだ

「………」

身構える俺の予想に反し、相手は僅かに口を動かすだけだった

小さな音を認知しきれない

早鐘を打つ心臓と混乱した頭が邪魔をする

「………れ…ん…」

それでも、本能が音を捉えた

…今一番聴きたくない声は、普段よりか細く、小さかった

「な、んで…?」

呆然とする俺は端から見ればかなり滑稽な気がした

「…い、を…請けた…」

馬鹿な呟きに、律儀に答える

雲が途切れ、後方の月が辺りを照らす

見慣れた姿がそこに居た

「…を…すな…」

レンズ越しに視線が向けられている事を知る

「…それ、は…渡しては…駄目だ…」

繰り返す言葉

「…れは…を…招く…」

ゆっくりと深く上下される胸

コイツの瞳はゴーグル越しだと青く見えるモノだ

ぼんやりと、そんな事を思っていた

「……」

あぁ、何か喋ってる

大方依頼の事か?
今はそんな事言ってる場合かよ?

悠長な思考はまるで現状と合っていない

少し長い深呼吸が吐かれた

「…漣…」

呼ばれて視線を向ける

血に塗れた指先が少しゴーグルをずらす

「……俺が、嫌いか……?」

茶色の瞳が俺を見つめる

俺は不要になった暗視ゴーグルを乱雑に首元に下げた

「お前なんか、嫌いだ」

何の気無しに台詞は紡がれた

「…そうか…」

視点が合わないのか、僅かに目を細めながら奴は答えた

「…嫌いだ」

もう一度、呟いてやった

「………」

静かな目が少しずつまどろんでいく

手首を掴む指が氷を思わせる

「…俺…は…」

途切れ途切れの言葉

コイツにしては歯切れが悪過ぎる気がする


「        」


唇が、ゆっくりと、はっきりと、動いた

不意に手首を解放した指先が、眦に触れる

それが冷たくて、目を閉じる

「だから…泣くな…」

再び開いた視界は何故か歪んでいた

泣いてないと言いたかったのに、喉が熱い

ふ、と鏡人が微笑した気がして

「……笑うな…」

何時もの様に話したつもりなのに

声まで歪な気がする

それでも奴は微笑している

傍目からは解らない癖に、笑うなよ

笑うな

「…ばか…」

馬鹿野郎と言いたかったのに、声が詰まる

「…済まない…」

吐息の様な呟きをして瞳が完全に閉じられた

酷くゆっくりした呼吸音が沈黙を掻き消している

「…鏡人…」

「…………」

返事が無い

それも気にならずに話し掛ける

「お前、俺の曲…好きか…?」

何時か渡した失敗作は簡素な文が付いて来た

呼吸音が続く

ただ、俺は見つめる事しか出来ずにいた

やがて、緩慢な動作で唇が動いた

「好きだ」

そう呟いて、薄く微笑った

「……………」


静寂


暫く座って居た俺は防具から一枚のメモリーカードを取り出した

無感動にソレを見つめて、指先に力を加える

呆気なくひび割れたソレを捨てる

デジャヴを感じていた

寝ている奴のゴーグルを掛け直し、携帯から適当に通話ボタンを押す

やがて学園の誰かが来るだろう

俺は立ち上がり、月が隠れた闇を見るべく暗視ゴーグルを掛けた

踵を返し、背を向け進む

「…嘘だ、馬〜鹿…」

呟き、飛び降りた夜を再び歩き出した









それから、余り良く覚えていない

何をして、誰と会って

どうやって生活していたのだろう…?屋上で見上げた空は、何時かの様に青い

耳を塞ぐヘッドフォンは無音

寝そべる内に眠気が襲って来た

俺は従順にソレに身を任せる


「…風邪を、引くぞ…?」

現実と夢の間に奴から注意された気がする

知るか、と薄く笑って俺は眠ったー…
続きを読む

交差する糸の如く

寄り合わせ、解き、断ち切られ…

コレは運命か必然か

各べくして糸は絡み合うのだー…

続きを読む
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2009年12月 >>
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
アーカイブ