廃色九龍亭

「バイバイ、さようなら」


それで良いのか解らないな。

ただただ、もて余す感情。
重い想い思う。


君の両腕を縛り付けた、緑色。
喚き叫ぶ怒号は総無視。

薄笑い浮かべて傾ける器。
流れ出す緑色。溢れ出す黒色。

染まれ、染まれ、混ざれ。



「さようなら、またいつか」


それが良いのか解らないな。

ゆらゆら、不安定な感情。
重い重い重さ。


君の両目を隠し縛る、緑色。
泣き嘆く喘ぎ声は、遮断中。

薄笑い浮かべて触れる指。
流れ落ちる無色。震える白色。

溶けて、融けて、混ざれ。



最期の一滴を残らず注いで、汚して、意味は無い。


空っぽ器。
冷たい指先。

絡まる緑色。


消えろ、消えろ、消えろ。



君の黒で塗り潰して。
君の白で包み隠して。


赤、青、橙、黄色に紫、黄緑色。

灰色、何色？

足して混ぜて塗って縫った。


消えない緑色。

暴力的共愛願望。
排他的狂愛衝動。

何でも無いよ、また笑った。

孤立的恐哀妄想。
感覚的境ｉ存在。




「それじゃあ、さようなら」