家に帰りたくない時期があった。

うちには帰りたいに決まってるし、他人の中にいたら疲れるから、うちに帰りたいし、心とからだをやすめたいのだけど、


家がそうできる所ではなかった。

新幹線で遠くから帰ってきて、新大阪から電車に乗りかえて快速で、うちの最寄り駅に着く。

帰りたいと思ったことが、あまりなかった。

それが今は、
はやく帰りたい。
さっさと帰りたい。
チェーンのカフェや、ファーストフード店に、ひとりで入ったりする時間がもったいない。

わたししかいない住まいに、さっさと帰りたい。

家はわたしに優しい。

きっと、この家もわたしを待っていると思う。

それで、気づくのだけど、

結婚してたり、誰かと事実婚みたいになってたりしたら、

相手に、帰りたくないなあ、なんて思わせてはいけない、と。

やっぱり家はいいな、安心できると思ってもらいたい。

そういう関係ならいいね。