テキサス州レッドリッジ。父の葬儀に向かうカップルが男に拉致される。男はボーイフレンドの手に銃を握らせ、「お前が自殺すれば女は解放してやる」と言うが―…。
実話を元にしたサスペンス・ムービー。


『テキサス・バイオレンス』と銘打っているものの、『テキサス・チェーンソー』のようなサイコスリラーじゃない。パッケージやタイトルから想像して借りると拍子抜けするかも。
でも『テキサス・チェーンソー』とはまた違った、閉塞的な怖さがある。これが実話というのも怖い。
日常が理不尽な暴力で唐突に突き崩される恐ろしさ。

「なんでこんなことするんだ。俺たちは何もしてないのに…」

何もしてなかろうが、何かしてようが、起こることは起こる。そういう事件も中にはあるんだろうね。


“2003年に日本の文科大臣は、未成年者による一連のレイプ事件が起きたことについてこうコメントした。「レイプする人は、まだ元気があるからいい」。”
最後にこの一節を加えたくなる映画だった。良作です。






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