逃亡中の4人の銀行強盗が古びた宿屋に入る。そこには奇妙な家族がおり―…。
アンモラルの限りを尽くしたフランス製スプラッタ・ホラー。


噂には聞いてたけど、予想以上にひどい映画でした。ホラー好きの私でもこれはちょっと厳しいな。怖いのは平気だけどグロいのは苦手です。

ただ、「観るんじゃなかった」と思う反面、相当おもしろかったのも事実で、何度も観る気を削がれながら結局ラストまで観たっていうのは、それだけ上質の映画だったってことなんでしょうね。
人種差別や教育問題を絡めたストーリーはもとより、(特に絵的に)おもしろい演出が多くて、いち映画ファンとして非常に楽しめました。終盤の主人公の様相はセンスあるよねー。まるで何かの彫刻みたいだもの。アーティスティックでおもしろかった。

「憎しみとは教えられるもの」だけど、元来の性質も影響するのかな。性格は育った環境にも影響されるけど、遺伝子で相当決まってるって話だものね。
どちらか一方だけで人にレッテルを貼ることもできない。でも簡単には元来の性質もわからない。
子育てって難しいなとつくづく感じますね。親の力だけでできることも限りがあるし、かと言って社会の力だけでなんとかできるものでもないし、どちらもしっかりしていかないとね。上の世代の責任ってのは大きいなぁ。なんか考えてしまいますよ。



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