この方を知ってる方は結構多いかと思います。(たぶんf^_^;)
知らない方に簡単に説明すると 本田宗一郎氏の右腕 藤沢武夫氏と同じく黎明期のホンダを支えた方です。
そして、ホンダ４輪部隊のチーフで60年代のF1チームの監督でもあった方
そんな生粋の叩き上げエンジニアですね^^


やはり有名なのは中村氏と宗一郎氏との確執。
まぁ〜この著書にはそれが生々しく語られてますね(苦笑)
世間で言われる本田宗一郎像は藤沢氏が脚色してるだけだとかね
あと中村さんは先述の通りF1チームの監督でもありホンダの市販車の開発のトップだから監督業をこなしつつ市販車としてシビックの企画を発表するも社長案の企画を優先され自身の企画を却下されたりで一度は辞表を考えたようです(本当に１度で済んだかは知らんけど(苦笑))

晩年 中村氏は本田宗一郎氏をこう語ってます
技術者としては尊敬しないが人間としては尊敬する
前者は時代は水冷に移っているF1のエンジンに最後まで空冷にこだわった本田宗一郎氏への皮肉ですね(苦笑)60年代にF1参戦するも結果が散々なのは『空冷』にこだわり過ぎたからなのは結構有名な話だし

そして、空冷にこだわる宗一郎氏にただ１人反対していたのが中村氏だった話です。

後者は技術者本田宗一郎って方は中島飛行機(後の富士重工業など)出身の中村さんから見ればぺーぺー以下に捉えていますが…それをカバーするチャレンジ精神(F1やマン島TT参戦など)が人一倍豊富なことと人間関係を大事にすることには中村氏も認めていますね。
本田のオヤジさんが会社と社員を守るため官僚達を怒鳴りつけに行ったことはあまりにも有名な話。
著書にも通産省(現・経済産業省)に乗り込んでいって官僚とガチで渡り合った話も語られてます。

偶像本田宗一郎が大好きな方には正直お薦めしません。
見方によっちゃイイ歳したじーさんが長年の恨みつらみを書き綴ってるだけのただの悪口だし(苦笑)
でも、コレを読めば人間本田宗一郎って等身大の人物像が見える…そんな著書ですね。

読み終えた率直な感想は大変だったんだなぁ〜としか(爆)

だってオイラが中村氏なら１年経たない内に半ベになりながら辞表を出すよ(笑)

ある意味自由人な本田のオヤジさんの相手をしていた藤沢さんや中村さん等周りの人間は苦労が絶えなかったかもね(笑)

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