話題:本の感想
やっと読み終わったOTL
登場人物の大半の掘り下げのための3巻まとめて約2100ページだったのに納得せざる得ない(笑)
それだけに始めは長いだけで(V巻は)コンパクトに終わりそうな内容かなぁ〜って思って読んでいたけど、最初こそ主人公藤野涼子の才色兼備でリーダーシップを発揮するんだけど、それでも悩み苦しみ葛藤を経た決意からの体育館での演説は素晴らしいと思う。
だが、寄生獣の広川市長の演説には遠く及ばない(まて)
そんなスーパー中学生な藤野涼子もV巻に入ってからは途端に神原和彦に主導権を取られてしまった印象。
まぁ〜それだけ神原が一枚も二枚も上手だった訳ですけどね。
物語中盤一連の事件を通して関わった、立場の異なる人々のそれぞれの心情が裁判で激白される。
それは証言台における発言だけで無く、傍聴席で心情を吐露する登場人物も含めその心情が幾多にも交わる。
そんな思いを一挙に消化するのが裁判4日目弁護人による被告人尋問。
これはまさに圧巻だと思う。
単行本3冊(文庫版は6冊だっけ?)にする意味がここに集約されていると思うし、この作品中で一番の名場面だと思う。
なんか行動1つ取るにも必ず意味があるとは言うけど、彼ら彼女らの行動の裏には必ず理由あり当人しかわからない事情があるとは思う。
結局、大事なのはそれを「知ること」で「知らせること」だったんだなぁっと
柏木卓也もそれに気がつくべきだったし発信するべきだった。
エピローグに成長して大人になった野田君の「友達になった」は良い。
ただ、他の子らのその後も知りたかったかなぁ(笑)
宮部みゆきさんの模倣犯は越えないが…東野圭吾さんの白夜行は越えた作品かな(※あくまでも個人的な意見です)
とにかく長いけど(笑)読んでる内に本の重さ以外は忘れて没頭しますね(^^;;
なんなら文庫版の方が良いかもね。
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