西日に照らされると、どうも薄ぼんやりと見えてくる風景があって、立派な門柱と、その奥に白い建物が見えるような気がするのですが、集中しても判然としないまま、もう何年も経ちます。

辺りは緑に包まれていて、それが学校なのか軍事施設なのか、あるいは病院だったりもするのかは分からないですが、少なくとも今この時代のものではないなと。

それともう一つ、部屋の中が見えました。窓際に座卓があって、たぶん本と一輪挿しが置いてある感じなんですけど、あまりにシンプル過ぎて間借りでもしているような印象というか。

これまで工場だったり、木造校舎だったり、山を登っている軍列だったりの風景をハッキリと見たことがあったんですけど、のち追加で見えてきた風景がこの2つ。これ以上は集中しても今のところ見えてこないです。




「ザ・クラウン」のファイナルシーズンを見終えました。

エリザベス女王が崩御するところまでがしっかり描かれているのだろうと思っていましたが、そうではありませんでした。けれど見終えたあとで、あの終わり方で納得できた感じです。

あんな揃いも揃って実物に似た俳優陣がいたもんだなあって感心しましたし、演出もテンポも加減が丁度良く、内容も濃厚で、非の打ち所がない見事なドラマでございました。

現在勉強中のイギリス史のほうでは、第二次世界大戦が終結して時代は冷戦に入っていくところで、延いてはエリザベス2世の治世に入っていくんですけれども、彼女は私自身もリアルに知っていた王様ということもありますし、このドラマを見終えたあとですから感慨深いものがあります。

子どもの頃って、ただ王様が羨ましいと思っていたんですよね。贅沢ができるとか、威張れるとか、たくさん宝石に触れられるとか、そういった表面的なところしか分からなかったから。今じゃ例え譲られてもなりたくないものです(笑)

今は亡きエリザベス女王に、改めて「お疲れ様でした」と言いたい。

第二次世界大戦下では、日本という国がだいぶ世界的に邪魔になっていた感が、読んでいる本からもひしと伝わってきます。

ドイツが降伏して「残るは日本のみ」みたいに書かれていて、読んでいて何だか申し訳ない気持ちになりました・・・。